天満神社
天神さま
天満神社
天満地区の天満神社。
お祀りしているのは伊弉那岐命と菅原道真です。
天満の天神さまには、次のようなエピソードが伝わっています。
1129年7月15日、大雨が降りました。
その時、天満地区の菅さんと村山さんがなにか光るものが流れてくるのを見つけました。
ひろいあげて保管していた所、神があわられて、
「我は天満神社である。ここに鎮座して長く田の神になろう」
とおっしゃったのだそうです。
そこで二人は北野天満宮から神を分けていただいて(分霊)村の鎮守の神様、天満神社にしました。
天満神社の北側には大谷地堰が流れています。
大谷地堰は寒河江川の旧河道を利用して作られたようです。
梅雨の大雨で、大谷地堰にご神体となる「光るもの」が流れてきたのでしょうか。
天満の天神さまの境内には本殿の他に3つのお社があります。
お稲荷様のお社が二つ。
赤い鳥居を持つお社が一つ。
天満神社には琴比羅宮(ことひらぐう)、いわゆる金比羅(こんぴら)さまもお祀りしてあるので、この赤い鳥居のお社は金比羅様なのでしょう。
近隣で金比羅さまをお祀りしているのは天満神社だけだそうで、かつては多くの参拝者がいたそうです。
金比羅さまは舟の神さま。
参拝者は最上川で舟にかかわる仕事をしていた人たちでしょうか。
天満神社には、天神さまの東側にある熊野神社の御霊も合祀されています。
石碑も多数あります。
・湯殿山
・大神宮
・二十三夜塔
・十八夜
・南無阿弥陀仏
・日月の模様が入った石碑
・読めない文字の石碑
などなど
昔から、天満地区の方々はこの地に集い、様々な行事を行なっていたと思います。
一般的に、天神さまは齋藤氏の氏神、熊野神社は和田氏の氏神とされています。
ぜひ、齋藤さん和田さんは一度、天神さまにおいでください。
天神信仰について
学業成就
『西里の歴史物語』 河北町西里地区公民館
『山形縣神社誌』 山形県神社庁
『あなたの神さま・あなたの神社』 戸矢学 河出書房新社
『地名を歩く』 宇井啓 寒河江市広報公聴係